お家でできるペットの
メモリアル・供養のアイデア8選
大切な子を見送ったあと、「何かしてあげたいけれど、何をすればいいのかわからない」という声をよく聞きます。まずお伝えしたいのは、ペットの供養に決まりはない、ということ。この記事では、お家の中で、あなたのペースでできるメモリアルのアイデアを8つ、ご紹介します。
はじめに: 「正しい供養」は存在しません
人の供養には宗派ごとの作法がありますが、ペットの供養には、こうしなければならないという決まりも、しなければ失礼にあたるという義務もありません。お仏壇のような場所を作る方も、あえて何も置かずに心の中で想う方もいます。どちらも、まちがいなく供養です。
これから紹介するアイデアは、あくまで「こんな方法で気持ちを形にしている方がいますよ」という例。ピンとくるものだけ、できそうなものだけを、あなたの家に合う形で取り入れてください。
アイデア1: 小さなメモリアルコーナーをつくる
いちばん多くの方が実践しているのが、棚の一角やチェストの上などに、その子の場所をつくることです。広いスペースはいりません。奥行き20センチの棚板ひとつで十分です。
置くものの定番は、写真やイラスト、お骨(骨壷)、お花、そしてお気に入りだったおやつやおもちゃをひとつ。仏具で揃える必要はなく、その子の雰囲気に合う雑貨で構いません。白いレースを一枚敷くだけでも、その場所は特別な一角になります。「その子らしい」が、何より大切です。
アイデア2: 写真やイラストを飾る
メモリアルコーナーの主役になるのが、その子の顔がわかる一枚です。お気に入りの写真をフレームに入れるのが基本形ですが、写真を見るとまだつらいという時期には、やわらかな水彩イラストにして飾るという方法もあります。
イラストは写真より少しだけ距離感がやさしく、毎日目にする場所に置いても心が疲れにくい、という声を多くいただきます。くわしくは遺影とイラストの記事でご紹介しています。
アイデア3: お花を絶やさない、または続けやすい形で
生花をこまめに替えるのは、気持ちの区切りをつくる良い習慣になります。ただ、続けることが負担になっては本末転倒ですから、続けやすさで選んで大丈夫です。
プリザーブドフラワーやドライフラワー、造花なら、水替えの手間なくいつも華やかに保てます。月命日だけ生花にする、という組み合わせも人気です。お花の色をその子の毛色や首輪の色に合わせると、ぐっとその子らしい空間になります。
アイデア4: キャンドルやお線香を灯す
灯りをともす時間は、自然と手を合わせ、その子を想う時間になります。ペット用の小さなお線香や、火を使わないLEDキャンドルも市販されています。就寝前の1分だけ灯す、と決めている方もいます。
香りつきのキャンドルなら、その香りが「あの子を想う時間の香り」になっていきます。安全のため、火の元の管理だけはくれぐれも。
アイデア5: 手元供養という選択
お骨の一部を小さな骨壷やカプセル、ペンダントに納めて身近に置く「手元供養」は、近年とても広がっている方法です。すべてのお骨を納骨や散骨にする場合でも、ほんの少しだけ手元に残すことで、「いつもそばにいる」という安心感が生まれます。
残りのお骨をどうするかは、ペット霊園への納骨、合同供養、自宅の庭など選択肢がいくつもあり、期限もありません。急いで決めず、気持ちが落ち着いてから考えて大丈夫です。
アイデア6: 思い出ノートをつける
その子との思い出を、思いつくままに書き留めるノートです。初めて会った日のこと、好きだった食べもの、変なクセ、家族だけが知っているエピソード。
書くことは、悲しみを整理する行為でもあります。涙が出る日は閉じて、書きたい日だけ開く。数年後、このノートは家族の宝物になっています。写真を貼ったり、家族それぞれが書き込める交換日記形式にするのもおすすめです。
アイデア7: お空への手紙を書く
伝えたかったこと、言い足りなかったありがとうを、手紙にして書く方法です。書いた手紙はメモリアルコーナーに置いても、封をして形見の箱にしまっても構いません。
特にお別れが突然だった場合、「伝えられなかった」という気持ちが長く残ることがあります。手紙は、その気持ちの行き場をつくってくれます。
アイデア8: 形見ボックスをつくる
首輪、迷子札、お気に入りのおもちゃ、ブラシに残っていた毛。手放せないものたちを、ひとつの綺麗な箱にまとめます。ふだんは閉じておけるので、目にするたびつらい時期でも安心です。
「見たいときにだけ、会いに行ける場所」があること。それは、無理なく思い出と付き合っていくための、やさしい仕組みです。箱は無理に開ける必要はありません。そこに在ること自体が、支えになります。
四十九日や一周忌は、やってもやらなくても
人の法要にならって、四十九日や一周忌の節目にお花を替えたり、家族で思い出を話したりするご家庭もあります。仏教の考え方では四十九日は旅立ちの節目とされますが、ペットについて決まった作法はありません。
節目があると気持ちの区切りをつけやすい、という方は取り入れて。特別なことをしなくても、ふと思い出した日がその子の記念日、という考え方でも十分です。
よくあるご質問
メモリアルコーナーは、どこに置くのがいいですか?
家族がよく通る、明るい場所がおすすめです。リビングの棚、玄関、寝室のチェストの上など。直射日光が長く当たる場所は写真やお花が傷みやすいので、少しだけ避けてあげてください。
いつまで飾っておくものですか?
期限はありません。ずっとそのままでも、数年経って写真立てひとつの形に小さくしても、どちらも自然なことです。ご家族の気持ちの変化に合わせて、コーナーも少しずつ形を変えていって大丈夫です。
何もする気力がわきません。薄情でしょうか?
まったく薄情ではありません。深い悲しみの中では、何かをする気力が出ないのが普通です。供養は義務ではなく、あなたの心が少し動いたときのための選択肢。今は何もしなくていい、ということも、どうか覚えておいてください。
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