亡くなったペットの写真を
イラストに残すということ
あの子がいなくなってから、スマホの写真フォルダを開けない。開いても、閉じてしまう。そんな時間を過ごしている方に、急がなくていい選択肢のひとつとして、「写真をイラストにして残す」という方法をご紹介します。
写真がつらい時期は、誰にでもあります
大切な子を見送ったあと、写真を見返すのがつらい時期があります。それは冷たいことでも、愛情が足りないことでもありません。写真はその瞬間をそのまま切り取っているぶん、記憶や感情もそのままの強さで呼び起こすからです。
無理に見返す必要はありません。フォルダはそこにあって、写真は消えません。見られる日が来るまで、そっとしておいて大丈夫です。何ヶ月でも、何年でも。写真を見られないことに、期限も罪悪感もいりません。
イラストという、少しやわらかい残し方
一方で、「何か形にしてあげたい」という気持ちが芽生えたとき、写真そのものよりも一歩やわらかい選択肢がイラストです。水彩のにじみで描かれたその子は、記録というより「絵本の中の主人公」のような佇まいになります。
現実の写真がまだ直視できなくても、イラストなら穏やかに眺められる。実際に、そんな声を多くいただきます。悲しみを消すためではなく、思い出とのちょうどいい距離をつくるための一枚、と言えるかもしれません。
残っている写真が少なくても、大丈夫
「元気なころの写真をあまり撮っていなかった」という後悔を、口にされる方はとても多いです。でも、どうか自分を責めないでください。一緒に過ごしていた日々は、写真を撮ることよりも大切な時間だったはずです。
そして、イラストにするだけなら、写真は1枚あれば十分です。次のような写真でも、形にできることがよくあります。
- ピンボケ・手ブレしている写真 … お顔の特徴がわかれば大丈夫です。
- 暗い場所で撮った写真 … 明るさはイラスト側で補えます。
- ガラケー時代の小さな画像 … 画質が粗くても、面影は十分伝わります。
- プリント写真しかない場合 … スマホで撮り直したもので構いません。
古いプリント写真のきれいな取り込み方は、別の記事でくわしく解説しています。
実際の流れ
うちのこびんの場合、流れはとてもシンプルです。メールやフォームでのやり取りだけで完結するので、どなたかと直接お話しする必要はありません。
- 1お手持ちの写真を3枚えらんで送る(同じ子でも、別の角度でも)
- 23枚ぜんぶをイラストにして、透かし入りの確認画像をお届け
- 3気に入った1枚をえらぶと、透かしなしのデータをプレゼント
確認画像を見てから決められるので、「イメージと違ったらどうしよう」という心配はいりません。気に入らなければ、受け取らなくて大丈夫です。
イラストになった子と、どう過ごすか
できあがったイラストの過ごし方は、人それぞれです。お仏壇のそばに飾る方、リビングの写真と並べる方、スマホの待ち受けにして毎日一緒に出かける方。
なかには、「まだ飾れないから、データのままお守りみたいに持っている」という方もいます。それでいいのだと思います。形にしておくこと自体が、いつか見られる日のための準備になります。
データで受け取る、ということ
イラストは画像データでお渡しするため、「一枚の絵」よりも自由度が高いのが特長です。L判に印刷してフレームに入れることも、A4に引き伸ばして額装することも、スマホの待ち受けにすることもできます。
また、データなら家族それぞれのスマホに共有できます。離れて暮らすご家族や、あの子をかわいがってくれた祖父母にも、同じ一枚を届けられる。紙の写真とは違う、データならではのやさしさです。
大切なデータなので、スマホ本体だけでなくGoogleフォトやiCloudなどのクラウドにも保存しておくと安心です。
家族それぞれに、それぞれのペースがあります
同じ家族でも、悲しみの形は一人ひとり違います。すぐに写真を見返せる人もいれば、名前を口にするだけで涙が出る人もいる。お子さんが意外なほどあっけらかんとしていて戸惑った、という話もよく聞きますが、子どもには子どもの受け止め方があります。
イラストを作るタイミングも、家族全員の気持ちが揃うのを待つ必要はありません。まず一人が作って、そっと飾っておく。それを見た家族が、少しずつ話せるようになっていく。一枚の絵が、家族の会話の入口になることもあります。
写真以外の「残しておきたいもの」
この記事は写真とイラストの話が中心ですが、あの子を思い出せるものは写真だけではありません。まだ手元にあるなら、次のようなものも無理のない範囲で残しておくと、いつか宝物になります。
- 動画と鳴き声 … 動く姿と声は、写真では残せない記憶です。短い動画一本でも十分です。
- 首輪や迷子札 … 小さな箱にまとめて、メモリアルコーナーの引き出しに。
- お気に入りのおもちゃ … 全部でなくていい。一番好きだったひとつだけでも。
- 肉球や毛のかたち … ブラシに残った毛を小さな袋に。形見として持ち続ける方も多くいます。
節目に合わせて用意する方も、多くいらっしゃいます
急ぐ必要はまったくありませんが、気持ちの区切りとして、節目に合わせてイラストを用意される方は少なくありません。四十九日や一周忌、お誕生日、うちに来てくれた記念日。「その日までに、あたたかい一枚を飾ってあげたい」という気持ちが、前を向くきっかけになることもあります。
また、月命日のたびにお花を替えるように、季節ごとに飾る写真やイラストを替えていく方もいます。決まりごとではなく、あなたとあの子らしい過ごし方を見つけていけば大丈夫です。
「ペットロス」と呼ばれる時間について
深い悲しみが続くことは、心が弱いからではありません。家族を失ったのですから、当然のことです。眠れない、食欲がない、涙が止まらない。そうした状態がしばらく続くのは、多くの方が通る道だと言われています。
つらさがあまりに長く続く、日常生活が立ちゆかない、と感じるときは、一人で抱えずに、信頼できる人や専門の相談先に話してみてください。話すことそのものが、少しずつ心を軽くしてくれることがあります。
よくあるご質問
写真が1枚しかありません。それでも作れますか?
はい、大丈夫です。3枚お送りいただく場合も、同じ写真の子を別の表情で、という必要はありません。1枚しかなければ、その1枚を大切にイラストにします。
先代の子と今の子を、一緒に1枚にできますか?
別々の写真からでも、一緒の一枚にまとめられる場合があります。時代の違う写真同士でも構いません。ご希望があれば、写真を送る際にひとことお書き添えください。
イラストに「逃げている」ようで、気が引けます
そんなふうに感じる必要は、まったくありません。つらい写真を無理に見続けることが愛情なのではなく、あの子を思い出せる形を自分なりに整えることも、立派な向き合い方です。逃げではなく、あなたなりの供養のかたちです。
背景や雰囲気はどうなりますか?
淡くやさしい水彩の背景で、その子が主役になるように仕上げます。にぎやかな装飾は入れず、静かにそばに置いておける雰囲気を大切にしています。
急がなくて、大丈夫です
思い出を形にすることに、締め切りはありません。今日じゃなくても、今月じゃなくても、来年でも。ふと「あの子の顔を、あたたかい形で残したいな」と思える日が来たら、そのときがあなたのタイミングです。
その日まで、この記事のことは忘れてしまっても構いません。必要になったとき、また見つけてもらえたらうれしいです。
思い出の一枚を、
イラストでお作りしています
お写真をもとに、やさしい水彩風のイラストをお作りします。
初めての方には、1枚無料でお渡ししています。
気持ちの整理がついたときに、ゆっくりご利用ください。
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