白い犬・白猫を上手に撮るコツ
【白飛びさせない・ふわふわに写す】

写真の撮り方

水彩風で描いたマルチーズのイラスト

マルチーズ、サモエド、白猫。白い子の写真には、黒い子とは正反対の悩みがあります。それが「白飛び」。毛の質感が飛んで、のっぺりした白いかたまりに写ってしまう現象です。この記事では、白い子専用の撮り方を4つのコツにまとめました。黒い子の記事と読み比べると、露出の考え方が真逆なのがわかって面白いはずです。

白い子の敵は「白飛び」

白飛びとは、明るさの限界を超えた部分が真っ白に塗りつぶされ、情報が消えてしまうこと。白い毛はもともと明るいので、少し光が強いだけで、ふわふわの毛並みの凹凸がまるごと飛んでしまいます。

そして厄介なことに、白飛びした部分は後からの編集で復元できません。つぶれた黒は起こせても、飛んだ白は戻らない。だから白い子の撮影は、「飛ばさないこと」が何より優先なのです。逆に言えば、飛ばさずに撮りさえすれば、あとの調整はいくらでも利きます。

コツ1: 明るさを「少し下げて」撮る

黒い子は明るめに撮るのが鉄則でしたが、白い子は真逆です。撮影画面で顔をタップしたら、太陽マークのスライダーを少しだけ下へ。画面全体はやや暗めに見えるくらいで、白い毛の繊細な陰影がちゃんと記録されます。

暗めに撮った写真は、あとから編集で明るくすれば元通り。このとき毛並みのディテールは残ったままです。「白い子は、気持ち暗めに撮って、あとで起こす」。これが白い子の鉄則です。

コツ2: 曇りの日と日かげは、白い子の味方

ピーカンの直射日光は、白い毛には強すぎて白飛びの主犯になります。むしろ狙い目は、曇りの日や、明るい日かげ。雲やひさしが天然のディフューザー(光をやわらげる幕)になって、白い毛全体をふんわり均一に照らしてくれます。

「今日は曇りだから写真日和じゃないな」は、白い子の飼い主には当てはまりません。曇りこそ、白い子のベストコンディションです。

水彩風で描いたマルチーズのイラスト
やわらかい光の下でこそ、白い毛のふわふわ感は写ります。

コツ3: 背景に「色」を置く

白い壁の前に白い子。これでは輪郭が背景に溶けてしまいます。白い子の輪郭とふわふわ感を際立たせるのは、背景の色です。

緑の芝生、ベージュのソファ、木目の床、色つきのブランケット。何色でも構いませんが、淡い色ならやさしい雰囲気に、濃い色ならくっきりした印象になります。お気に入りの色のブランケットを1枚「撮影用」に決めておくと、いつでも映える背景が用意できます。

コツ4: 「白の中の色」を探して撮る

白い子は、実は真っ白ではありません。耳のふちのクリーム色、鼻のピンク、瞳の色、肉球の色。白い毛のなかに点在する色こそ、その子の個性です。

撮影のとき、この「白の中の色」がきれいに写る角度を探してみてください。ピンクの鼻先にピントを合わせるだけで、写真全体がぐっとその子らしくなります。イラストにする写真を選ぶときも、この「色」がよく写った一枚を選ぶと、その子らしさが伝わります。

白い子が映える、おすすめシチュエーション

緑の公園・芝生の上

白×緑は、白い子がいちばん輝く鉄板の組み合わせです。芝生の上に座った姿は、それだけで絵になります。緑が濃い季節ほど効果的で、春夏の公園は白い子の展覧会場です。

色つきの小物と一緒に

赤いボール、青いバンダナ、黄色いお花。白い毛はどんな色も引き立てる最高のキャンバスなので、差し色の小物ひとつで写真が締まります。季節の花と撮れば、そのまま季節の記念写真になります。

夕方の窓辺

夕方のオレンジがかったやわらかい光は、白い毛をほんのり金色に染めます。白飛びの心配が少ない光量なのに、ドラマチック。一日の終わりの、ちょっと贅沢な撮影タイムです。

雨の日の窓ぎわ

意外な穴場が雨の日です。厚い雲がやわらかい光をつくり、部屋全体がふんわりした明るさに包まれます。窓の外を眺める白い子の後ろ姿は、雨の日にしか撮れないしっとりした一枚になります。

撮ったあとの補正のコツ

白い子の写真編集は、「ハイライト」を下げるのが要です。明るい部分だけを少し抑えると、飛びかけていた毛並みの階調が戻ってきます。そのうえで全体の明るさを少し上げれば、ふんわり明るいのに質感のある、理想の白い子写真になります。

ホワイトバランス(色味)も一度見てみましょう。室内照明で撮った白い子は黄ばんで写りがちです。少し青側に寄せると、清潔感のある白が戻ります。ただし青くしすぎると冷たい印象になるので、「肉球や舌のピンクが自然に見える」ところを基準に合わせるのがコツです。

白い子は、イラストで「ふわふわ」が主役になる

白い子のイラストは、淡い色の背景と組み合わせることで、白い毛のやわらかさが主役になります。写真では飛びがちなふわふわの輪郭を、絵ではにじみとタッチで描き込めるからです。

白飛びと戦ってきた飼い主さんこそ、ベストの一枚が撮れたら、イラストという楽しみ方も試してみてください。写真とはまた違う「うちの子の白」に出会えます。マルチーズやビションフリーゼ、白猫の作例も揃っていますので、雰囲気は作例ギャラリーでどうぞ。

よくある質問

雪の日に撮ったら、子どもも雪も真っ白になりました

雪は背景全体が最強の反射板になるため、カメラが混乱する典型的なシーンです。顔をタップして明るさをやや下げ、できれば色のあるウェアや小物を身につけてもらうと、輪郭の目印になって格段に撮りやすくなります。

目やにや毛の汚れが目立ってしまいます

白い子の宿命ですね。撮影前にさっと顔まわりを拭いてあげるのが一番ですが、撮れてしまった写真は、編集アプリの修復(レタッチ)機能で小さな汚れなら消せます。ただし、汚れも含めて「その日のその子」。神経質になりすぎなくて大丈夫です。

印刷したら、白い毛が青白く(黄色く)なりました

画面と紙では色の出方が違うためです。青白い場合は編集で色温度をわずかに暖色へ、黄ばむ場合は寒色へ寄せてから印刷し直すと改善します。コンビニ印刷なら1枚数十円なので、微調整して2〜3回試すのが結局早道です。

クリーム色の子も、白い子と同じ撮り方でいい?

基本は同じで大丈夫です。クリームやアプリコットの子は白ほど飛びやすくはないので、明るさを下げる度合いは控えめに。むしろ淡い毛色の微妙なニュアンスが命なので、自然光で「本当の色」を写すことを優先してください。

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