黒い犬・黒猫を上手に撮るコツ
【顔がつぶれない・かわいく写る】

写真の撮り方

水彩風で描いた柴犬のイラスト

「うちの子を撮ると、いつも黒いかたまりになる」。黒い犬・黒猫の飼い主さん共通の、あるあるすぎる悩みです。でも安心してください。黒い子の撮影には黒い子専用のコツがあり、それを知るだけで写真は劇的に変わります。しかもコツは、たった4つです。

なぜ黒い子は「つぶれる」のか

スマホのカメラは、画面全体の明るさを自動で調整します。黒い毛は光を吸収するので、カメラは「暗い場所だ」と勘違いしたり、逆に背景の明るさに引っ張られて黒い毛の部分を暗くつぶしたりします。

つまり、つぶれる原因はあなたの腕ではなく、カメラの自動判断と黒い毛の相性です。原因が機械側にあるなら、対策も機械への指示で解決できます。それが、これから紹介する4つのコツです。どれも特別な機材はいらず、今のスマホのままでできることばかりです。

コツ1: とにかく「光の量」を確保する

黒い毛の質感は、光が当たって初めて写ります。室内なら昼間の窓ぎわ、屋外なら日なたか明るい日かげ。黒い子の撮影は、ほかのどの毛色よりも「明るい場所に連れて行く」ことの効果が大きいのです。

おすすめは、午前中の窓ぎわで、窓に対して斜め45度の向き。真横からの光が毛の一本一本に陰影をつけて、黒い毛のつやとふわふわ感が立ち上がります。夜の室内照明だけでの撮影は、黒い子にとって最高難度だと覚えておいてください。

コツ2: 顔をタップして、明るさを持ち上げる

撮影画面でその子の顔をタップすると、ピントと明るさがそこに合います。黒い子の場合は、さらにもう一手間。タップ後に出る太陽マーク(明るさスライダー)を、少し上へなぞってください。

画面全体は少し明るすぎるくらいになりますが、それで正解です。黒い毛の階調が残っていれば、あとから少し暗く調整するのは簡単。つぶれた黒を後から起こすのは困難です。「黒い子は、気持ち明るめに撮る」。これが鉄則です。

水彩風で描いた猫のイラスト
光をたっぷり入れると、黒い毛の中の表情まで写ります。

コツ3: 背景は「明るすぎない無地」を選ぶ

黒い子の撮影で意外と大事なのが背景です。真っ白の壁や逆光の窓を背にすると、カメラが背景に合わせてしまい、その子は影絵のようになります。かといって暗い背景では、黒い毛が溶けて輪郭が消えます。

ちょうどいいのは、ベージュの壁、木の床、芝生、グレーのソファなど、中間の明るさの無地背景。黒い毛との明暗差がほどよく、輪郭がきれいに浮かび上がります。おうちの中で「黒い子が映える背景スポット」をひとつ見つけておくと、毎回の撮影が楽になります。

コツ4: 目に光を入れる(キャッチライト)

黒い子の写真に命を吹き込む最後の仕上げが、瞳に映る小さな光=キャッチライトです。黒い毛に黒い瞳だと表情が読み取りにくくなりますが、瞳に窓の光がひと粒映るだけで、一気に生き生きした顔になります。

方法は簡単で、その子が窓や照明の方を向いた瞬間を狙うだけ。おやつを窓側に掲げて視線を誘導すれば、キャッチライトは自由自在です。

黒の入り方タイプ別・小ワザ

ひとくちに黒い子といっても、黒の入り方で撮りやすさは変わります。タイプ別のワンポイントを。

  • 全身まっ黒の子 … 輪郭が命。背景との明暗差を最優先し、逆光ぎみの光で毛のふちを光らせる「ふち光」も武器になります。
  • 黒×タン(眉毛模様)の子 … 茶色の模様が表情の目印。眉毛模様がはっきり写る明るさに合わせると、顔の説得力が出ます。
  • ハチワレ・黒白の子 … 白い部分が飛びやすいので、実は白い子の撮り方も半分必要です。明るさは白が飛ばないぎりぎりまで、が正解。

うちの子がどのタイプかを意識するだけで、明るさ調整の迷いが減ります。

撮ったあとの補正でもう一押し

撮影後の編集で、シャドウ(暗部)を持ち上げると、黒い毛の中のディテールが浮かび上がります。スマホ標準の編集機能にある「シャドウ」のスライダーを+方向へ。全体の明るさではなく暗部だけを起こせるので、黒い子のための機能と言ってもいいくらいです。

ただし上げすぎると黒がグレーに濁って締まりがなくなります。「黒はちゃんと黒いまま、模様と立体感が見える」あたりで止めるのがコツです。

撮影前の10秒チェックリスト

ここまでのコツを、撮る直前に思い出せる形にまとめます。黒い子を見かけたら、この順で10秒だけ確認を。

  1. 1場所は明るいか(窓ぎわ・日なたへ)
  2. 2背景は中間の明るさの無地か
  3. 3顔をタップして、明るさを少し上げたか
  4. 4瞳に光が入る向きか
  5. 5あとは連写あるのみ

この5つが習慣になれば、黒い子の写真の失敗は、ほとんどなくなります。

黒い子こそ、イラストで化ける

そして、これは知っておいてほしいのですが、黒い犬・黒猫は、イラストにしたときの化け方が全毛色の中でも随一です。写真では光の条件に左右されやすい黒い毛が、イラストでは濃淡のタッチとして自在に表現できるから。瞳の輝きや、毛のつや、口もとの表情まで、絵ならくっきりと描き出せます。

「写真うつりに恵まれない」と感じてきた黒い子の飼い主さんほど、一度イラストを試してみてください。今日のコツで撮れたベストショットが、その素材になります。うちのこびんでも黒い子の作例は多く、初めての方は1枚無料でお試しいただけます。

よくある質問

黒い子はフラッシュを使えばいいのでは?

おすすめしません。正面からのフラッシュは毛のつやを飛ばしてのっぺりさせるうえ、目が緑や赤に光ってしまいます。びっくりさせてしまう子も多いので、フラッシュより「明るい場所への移動」が正解です。

黒い子と白い子が一緒にいます。どう撮れば?

明暗差が最も大きい難関コンビです。中間の明るさの背景で、明るさは黒い子に合わせ気味にすると、両方の表情が残りやすくなります。白い子の撮り方は白い子専用の記事で解説しているので、両方読むと仕組みがよくわかります。

黒い子の顔が、写真だと怖い印象になります

光が顔に届いていないと、目もとが影になって強面に写りがちです。対策は、顔の正面〜斜めから光が当たる向きで撮ること。そして口が少し開いた瞬間(笑顔に見える瞬間)を連写で狙うこと。この2つで、写真の印象は本来のやさしい顔に戻ります。

夜しか一緒にいられません。室内で撮るコツは?

部屋の照明を全部つけて、いちばん明るい照明の下へ。電気スタンドがあれば斜め上から当てると、簡易的な撮影ライトになります。それでも厳しければ、休日の昼間に「黒い子撮影会」の時間を10分だけ確保するのが、結局いちばんの近道です。

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