ペットのフォトブックの作り方と
写真選びのコツ

飾り方・楽しみ方

水彩風で描いたヨークシャーテリアのイラスト

スマホにたまった数千枚のうちの子写真。その中のベストたちを一冊の本にするのが、フォトブックです。ページをめくる、という体験は、画面のスワイプとはまったく違う豊かさがあります。この記事では、初めてでも失敗しないフォトブック作りを、判型選びから写真選び、構成、文字入れまで、工程順にまるごとガイドします。

フォトブックとは: アルバムとの違い

フォトブックは、ネットのサービスに写真をアップロードして作る、印刷・製本された写真集です。自分で写真を貼っていく従来のアルバムと違い、仕上がりは市販の写真集そのもの。1冊から注文でき、価格は数百円のコンパクトなものから、数千円の本格的なハードカバーまで幅があります。

手作りの温かみとページ構成の自由さならアルバム、印刷物としての仕上がりの美しさと手軽さならフォトブック、という住み分けです(手作り派は手作りアルバムの記事へどうぞ)。この記事では、フォトブック側の作り方を深掘りします。

工程の全体像

  1. 1テーマと期間を決める(例: 今年1年のベスト、子犬期の記録、旅の一冊)
  2. 2写真を選ぶ(ページ数の1.5倍を候補に集めて、削っていく)
  3. 3サービスと判型・ページ数を選ぶ
  4. 4配置と文字入れをして、注文
  5. 5届いたら家族でお披露目会

いちばん時間がかかるのは、写真選びです。逆に言えば、日頃から写真にお気に入りを付けて整理してある方は、半分終わっているようなもの。整理術は写真整理の記事で紹介しています。

判型とページ数: 迷ったら「正方形・24〜36ページ」

フォトブックの判型は、正方形・A5前後の縦型・横型が主流です。初めての一冊には、正方形をおすすめします。縦写真も横写真も収まりがよく、ペット写真のように縦横が混在するコレクションと相性がよいからです。

ページ数は、24〜36ページが最初の目安。1ページ1〜2枚の配置なら、写真30〜50枚で1冊になります。「もっと入れたい」と感じるくらいで止めるのが、実は満足度の高い一冊のコツ。詰め込んだ100ページより、選び抜いた30ページのほうが、何度も開きたくなる本になります。入りきらなかった写真は、来年の一冊や別テーマの一冊に回せばよいのです。

写真選びの5つの基準

  • 表情がいいか … 構図の良し悪しより、まず表情。笑顔、真剣、寝顔。感情が写っている一枚を優先します。
  • バリエーションがあるか … 顔アップばかりでは単調に。全身、後ろ姿、パーツ、家族と一緒、を織り交ぜます。
  • 明るく撮れているか … 印刷は画面よりやや暗く出る傾向があります。暗めの写真は、事前に少し明るく補正を。
  • ピントが合っているか … 画面では気にならない微ブレも、印刷だと目立ちます。拡大してチェックを。
  • 物語に必要か … 上手な写真より、思い出のある写真。「このときの散歩、大雨だったね」と語れる一枚は、どんな技術点も超えていきます。
水彩風で描いた小鳥・小動物のイラスト
選び抜かれた一冊は、何度でも開きたくなる宝物になります。

構成術1: 時系列型(いちばん失敗しない)

1月から12月へ、あるいはお迎えの日から今日へ。時間の流れに沿って写真を並べていく構成は、シンプルにして最強、初めての一冊の大定番です。季節の写真が自然と変化をつけてくれて、成長や毎日の積み重ねがそのまま物語になります。

年に1冊、その年のベスト盤を時系列で作る「年鑑スタイル」は、続けるほど本棚が宝物になっていく王道の運用です。背表紙に年号を入れておくと、本棚に並べたときの「シリーズ感」も楽しめます。10年続けば10冊。それはもう、うちの子全集です。

構成術2: テーマ型(2冊目以降のお楽しみ)

時系列に慣れたら、テーマで編む一冊にも挑戦してみてください。たとえば、寝顔だけを集めた「寝顔大全」、散歩道の四季を追った「いつもの道」、旅行1回をまるごと1冊にした「旅の本」、パーツ写真だけの「うちの子図鑑」。

テーマ型は、写真の選び方に編集者の視点が入るぶん、作る過程そのものが楽しくなります。家族それぞれが1冊ずつテーマを担当して、わが家レーベルの叢書を作る、という遊び方も。

表紙は「その一冊の顔」

表紙には、その一冊の中のベストオブベストの一枚を置きます。迷ったら、目線がカメラに向いた明るい一枚が鉄板です。タイトルは短く、「(名前)2026」「はじめての一年」くらいの簡潔さが、写真集らしい品を保ちます。

表紙の背景がごちゃついた写真しかない場合は、無地背景で撮り直すか、単色背景にタイトルと小さめの写真を配置するデザインに逃げる手もあります。表紙は本棚で毎日目にする顔。少しだけこだわる価値があります。

文字入れのコツ: 少なく、短く、日付だけでも

フォトブックの文字は、入れすぎないのが鉄則です。全ページにコメントを書くと、作るのも読むのも重くなります。おすすめの分量は、章の扉に短いタイトル、ところどころに一言、巻末にあとがき、くらいの塩梅です。

  • 日付と場所 … 「2026.4 いつもの公園」。これだけで写真は記録になります。
  • その子の一言セリフ風 … 「まだ帰らないもん」。写真の表情に声を当てると、ページが生きます。
  • あとがき … 巻末に数行、その子への手紙を。数年後に読み返したとき、いちばん沁みるページになります。

印刷をきれいに仕上げる小ワザ

画面と印刷の差で、いちばん多いがっかりは「思ったより暗い」です。フォトブックに使う写真は、全体の明るさをひと目盛り上げるくらいの気持ちで補正しておくと、仕上がりが明るく健やかになります。

また、SNSやトークアプリ経由で受け取った写真は圧縮されていることが多いので、必ず元データから選ぶこと。見開きいっぱいに大きく使う写真ほど、画質の余裕が必要です。

イラストのページを織り込むと、特別な一冊に

写真のページの中に、水彩イラストのページを織り込むと、一冊の特別感が跳ね上がります。おすすめは、巻頭または巻末にイラストを1ページ据える構成。写真の物語をイラストが締めくくる、絵本のような読後感が生まれます。

その年のベストショットをイラスト化して、フォトブックの巻末+部屋の額の両方で使えば、一枚のイラストが二度活躍します。うちのこびんでは初めての方限定で1枚無料でお作りしていますので、最初の一冊の巻末ページにどうぞ。

メモリアルの一冊を作る方へ

旅立った子の写真をまとめる一冊は、フォトブックのもっとも尊い使い道のひとつです。急ぐ必要はまったくありません。写真を見られるようになった時期が来たら、体調と気持ちに合わせて、少しずつ選んでいけば大丈夫です。

作る過程で涙が出る日は、途中保存して閉じればいい。完成した一冊は、いつでも会いに行ける場所になってくれます。あとがきの手紙は、どうかゆっくり、書きたい言葉が見つかった日に。

よくある質問

写真がありすぎて、選びきれません

まず期間かテーマで母集団を絞りましょう(今年だけ、寝顔だけ、など)。次に「1ページ=1シーン」と考えて、同じ場面の連写からは1枚だけ選抜。最後に、家族投票で決める。それでも迷う2枚は、両方載せてしまって構いません。編集会議の時間ごと楽しむのが正解です。

何冊か同じものを注文できますか?

できます。多くのサービスで、同じ内容の複数冊注文が可能です。実家への贈り物用にもう1冊追加、というのが定番の使い方です。祖父母世代には、文字を大きめ・写真を1ページ1枚の ゆったりレイアウトにした「プレゼント版」を別途作るのも喜ばれます。

納期はどのくらい見ればいいですか?

注文から到着まで、1〜3週間程度が一般的な目安とされています(サービスや時期によって変わります)。誕生日や記念日に合わせたい場合は、1ヶ月前には編集を始めると余裕が持てます。年末年始は混み合うので、クリスマスや年始のギフトにするなら特に早めに。

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