ペットの手作りアルバムの作り方
【スクラップブッキング入門】

飾り方・楽しみ方

水彩風で描いたキャバリアのイラスト

印刷した写真を、手で貼って、書き込んで、飾り付ける。手作りアルバム(スクラップブッキング)は、デジタル時代だからこそ味わい深い、アナログの楽しみです。不器用でも大丈夫。この記事では、材料選びからレイアウトの基本、続けるコツまで、はじめての一冊づくりをガイドします。

手作りアルバムの魅力: 「作る時間」ごと思い出になる

印刷サービスで作るフォトブックが「画面で編集して注文する本」だとすれば、手作りアルバムは「手を動かして工作する本」です。仕上がりの整い方では印刷に敵いませんが、手作りには、切って貼って書き込んだ時間そのものが冊子に宿ります。

ページの余白に書いた手書きのツッコミ、ちょっと曲がって貼られた写真、こだわって選んだマスキングテープ。数年後にめくると、写真の思い出と一緒に「これを作った日の午後」まで思い出せる。二重の思い出装置、それが手作りアルバムです。整った一冊がほしい方はフォトブックの記事へ。両方作るのも、もちろんアリです。

そろえる材料と道具: 全部で2,000円あれば始まる

  • 台紙アルバム … 黒台紙やクラフト台紙の、貼り付け式のアルバムです。文具店や100円ショップで手軽に手に入ります。リング式なら、ページの追加や入れ替えも自由です。
  • 印刷した写真 … コンビニのL判プリントでOK。分割プリントで小さめサイズを混ぜると、レイアウトの幅が広がります。
  • マスキングテープ 数本 … 貼る・飾る・整えるの三役をこなす、スクラップブッキングの主役です。
  • ペン(白・金・銀があると便利) … 黒台紙に映えるペンで、日付とひとことを。
  • のり・両面テープ・はさみ … 家にあるもので十分です。写真の角を留めるコーナーシールがあると仕上がりが上がります。

凝った道具は、続いてから少しずつ揃えれば十分です。最初は「台紙・写真・マステ・ペン」の4点セットがあれば、今日の夜からでも始められます。全部100円ショップで揃うのも、この趣味のやさしいところです。

レイアウトの基本: 1見開き1テーマ

はじめてのレイアウトで迷わない鉄則が、1見開き(左右2ページ)につき1テーマです。「初めての夏」「10月のお散歩」「誕生日会」。テーマをひとつ決めたら、その見開きに載せる写真を3〜6枚に絞り込みます。

配置のコツは、主役の1枚を大きく、残りを小さく添えることです。全部同じサイズで律儀に並べるより、大小のメリハリがあるほうが、ぐっと雑誌の誌面らしくなります。余白も立派なデザインなので、詰め込みすぎは禁物です。写真は貼る前に一度、置いただけの状態で全体を眺めて、納得してから貼るのが失敗しない手順です。

水彩風で描いた小鳥・小動物のイラスト
大小のメリハリと余白が、手作りページを美しく見せます。

マスキングテープ活用術

マステは、手作りアルバムの万能選手です。基本の使い方を覚えるだけで、ページの完成度が変わります。

  • 写真の四隅や上下に貼って「額縁」に … 貼るだけで写真がフレームに入ったように見えます。
  • ページの端に走らせて「罫線・飾り枠」に … 見開きの下辺に一本走らせるだけで、誌面が締まります。
  • ちぎって貼って「装飾」に … はさみでまっすぐ切らず、手でちぎった不揃いな縁が、味わいのあるクラフト感を出してくれます。
  • タイトルの下地に … マステの上に白ペンで文字を書けば、タイトルバナーの完成です。

使う色柄は、1見開きにつき2〜3種類までに抑えるのが、ごちゃつかせない最大のコツです。その子の毛色に合うテープを「うちの子カラー」として定番化するのも楽しい工夫です。

写真とイラストを混ぜる、という遊び

手作りアルバムならではの楽しみが、写真以外の素材を自由に貼れることです。中でもおすすめなのが、その子のイラストを混ぜること。章の扉ページにイラストを1枚置くと、アルバム全体が絵本のような佇まいになります。

ほかにも、肉球スタンプ(取り方はこちら)、お散歩で拾った押し葉、フードのパッケージの切り抜き、動物病院の診察券のコピー。「その子の暮らしの断片」は、なんでもアルバムの素材になります。

手書き文字は、下手なほど味になる

「字が下手だから」とためらう方がとても多いのですが、手作りアルバムにおいて、手書き文字は下手なほど味になります。数年後、その字はあなたの「あのころの字」として、写真と同じ価値を持ちます。

書く内容は、日付と場所、そしてひとこと。「この5分後、水たまりに突撃」のような裏話が、ページをぐっと生かします。文字に自信がなければ、小さめに書く・マステの上に書く、で十分きれいにまとまります。

続けるコツ: 「ためない・凝りすぎない・締切をつくる」

手作りアルバム最大の敵は、写真がたまりすぎて手がつかなくなることです。対策は3つ。月に1見開きだけ作ると決める(ためない)、1見開き30分までと時間を区切る(凝りすぎない)、そして「月末の日曜はアルバムの日」とカレンダーに入れてしまう(締切をつくる)。

お子さんのいるご家庭なら、月末のアルバムの日を、子どもと一緒の工作時間にするのもおすすめです。子どもが貼った曲がった写真や、描き足した謎の絵。それらは将来、間違いなくこのアルバムのいちばんの見どころになります。

よくある質問

センスに自信がありません。それでも様になりますか?

なります。台紙の色を統一する、1見開き1テーマを守る、マステを2〜3種に絞る。この3つのルールだけで、センスに関係なく整って見えます。それに、手作りアルバムの評価者は未来の家族だけ。技術点は採点対象外です。

写真がスマホから増えません。印刷が面倒で…

わかります。おすすめは、月末のアルバムの日の前に「コンビニで10枚だけ印刷する」をセットの習慣にすること。選ぶ→印刷→貼るを1日にまとめると、腰が軽くなります。分割プリントなら1枚のL判に複数カット入り、コスパも上がります。

旅立った子のアルバムを、手作りしたいです

手を動かして作る時間は、思い出とゆっくり向き合う、大切な時間になってくれるはずです。急がず、作れるページから少しずつ。涙が出る日は閉じて、また開ける日に続きを。最後のページに、その子への手紙を貼るスペースを残しておく方も多くいらっしゃいます。あなたのペースで、世界にひとつの一冊を。

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