ペットの七五三という楽しみ方
由来と記念写真のコツ

飾り方・楽しみ方

水彩風で描いたマルチーズのイラスト

11月の風物詩、七五三。晴れ着の子どもたちを見かける季節に、「うちの子(犬・猫)の七五三もやってみたい」という楽しみ方が、じわじわ広がっています。この記事では、七五三の由来から、ペット版の祝い方、衣装と写真のコツまで。秋の新しい家族行事の提案です。

そもそも七五三とは

七五三は、子どもの成長を祝い、これからの健やかな日々を祈る日本の伝統行事です。数えで3歳・5歳・7歳の節目に、晴れ着姿で神社にお参りする行事です。11月15日が正式な日とされていますが、現代では10〜11月の家族の都合のよい日にお参りや記念撮影をするのが一般的になっています。

「ここまで無事に育ってくれてありがとう。これからも元気で」。この行事の本質は、そのシンプルな祈りにあります。そして、その祈りは、毛皮を着た家族にも、そっくりそのまま当てはまるのです。

実際、七五三シーズンの神社では、晴れ着の子どもたちに交じって、おめかしした犬を連れた家族の姿も見かけるようになりました。ペットは家族、という感覚が当たり前になった今、行事のほうが家族の形に合わせて広がってきている、といえるかもしれません。

ペットの七五三、祝い方は自由です

ペットの七五三に、決まったやり方はありません。多いのは、3歳・5歳・7歳の年に、秋の記念撮影+ちょっとしたごちそうで祝うスタイルです。犬の7歳はシニア期の入口ともされる節目なので、7歳の七五三は特に感慨深いものになります。

年齢にこだわらず、「毎年11月は、うちの子の成長を祝う月」と決めてしまうのも良い方法です。人の七五三が地域や家庭で柔軟に営まれているように、ペット版はさらに自由でかまいません。大切なのは、成長への感謝を年に一度きちんと形にすること。それさえあれば、細部はすべて自由です。

なお、近年はペットの七五三参りや祈祷を受け付けている神社も登場しています。お参りまでしたい場合は、対応している神社を調べて、ルールに従って参拝しましょう。探し方はペットと初詣の記事の確認方法がそのまま使えます。

水彩風で描いたキャバリアのイラスト
和の装いのワンポイントだけでも、七五三らしさは十分に出ます。

衣装は「無理をさせない」が鉄則

七五三といえば晴れ着ですが、ペットへの着物風ウェアは、嫌がらない子に限っての楽しみです。着られる子には、写真の間だけの短時間で。苦手な子には、身につけない和の演出がいくらでもあります。

  • ちりめん風のバンダナ・スタイ … 首まわりに掛けるだけ。負担が少なく、和の雰囲気はしっかり出ます。
  • そばに置く小物 … 千歳飴の袋(中身はその子のおやつに置き換え)、和傘、紅葉の枝。置くだけ演出は最強です。
  • 背景を和に … 和柄の風呂敷やランチョンマットを敷くだけで、おうちが撮影スタジオになります。

千歳飴そのものは人間用のお菓子なので、うちの子の口には入れないように注意しましょう。袋だけ拝借して、中身はペット用おやつに差し替える、が正解です。

秋の光で撮る、七五三フォトのコツ

七五三シーズンの10〜11月は、実は一年でも屈指の撮影好適期です。夏の強すぎる光が落ち着き、空気が澄んで、紅葉が背景を彩ってくれる。屋外なら、午前中〜昼過ぎのやわらかい光の時間帯がおすすめです。

神社の門前や公園の紅葉を背景に、和小物をひとつ添えて。おうちなら、障子や畳、和柄の背景の前で。「和の要素×秋の光」が揃えば、七五三らしい一枚は難しくありません。紅葉写真の撮り方は秋さんぽの記事でも詳しく扱っています。

おうち七五三の半日モデルプラン

神社に行かない「おうち七五三」なら、半日で完結します。たとえばこんな流れです。

  1. 1午前: 部屋の一角に和の撮影コーナーを設営(和柄の布+小物2つで十分)
  2. 2昼前: 自然光のあるうちに記念撮影。バンダナ装着は最後の5分だけ
  3. 3昼: その子はいつものごはんに祝いトッピング、家族はお祝いランチ
  4. 4午後: 撮った写真の家族品評会。ベスト1枚を決めて、待ち受けや共有アルバムへ

全部で3時間ほどの、ゆるくてあたたかい家族行事です。「毎年11月の恒例」と決めてしまえば、準備も年々手慣れて、わが家の型ができていきます。

千歳飴袋は、手作りすると倍たのしい

七五三の象徴・千歳飴の袋は、うちの子仕様に手作りするのが断然おすすめです。長細い紙袋に「寿」の文字とその子の名前を書き入れて、中身は千歳飴のかわりにペット用のおやつやジャーキーを詰めます。

お子さんがいるご家庭なら、袋の絵付けはぜひ子ども担当に任せてみてください。世界にひとつの千歳飴袋は、撮影小物としても、行事の思い出としても、市販品に負けない味わいがあります。

記念写真を「行事の記録」に育てる

七五三フォトの真価は、続けたときに現れます。3歳、5歳、7歳。同じ和小物と一緒に撮った写真を並べると、成長の物語がひと目で伝わる、わが家だけの記録になります。

節目の一枚を水彩イラストにして、和室や玄関に飾るのも素敵です。和の装いのイラストは、季節の飾りとしても優秀です。七五三の月だけ飾る「行事のイラスト」にすれば、毎年11月が少し楽しみになります。ハロウィン、七五三、クリスマス、お正月と、秋冬は行事イラストの活躍シーズンが続きます。

よくある質問

うちの子はもう10歳。七五三の年齢を過ぎています

まったく問題ありません。人の七五三でも、兄弟の年に合わせてずらすなど、実際は柔軟に営まれています。10歳なら「十歳(ととせ)のお祝い」として、いっそ盛大に祝いましょう。年齢は口実で、本体は感謝です。何歳からでも、今年から始められます。

猫でも七五三をしていいのでしょうか

もちろんです。猫の3歳・5歳・7歳も、立派な成長の節目。外出が苦手な猫は、おうち七五三が基本形になります。和柄の座布団の上でくつろぐ一枚、ちりめんの首輪でおすましの一枚など、猫らしい脱力七五三も、それはそれで味わい深いものです。

写真館で七五三プランはありますか?

ペット対応の写真館の中には、季節の記念撮影プランを設けているところがあります。七五三シーズンの秋は、人の七五三撮影でスタジオが混み合う時期でもあるので、希望する場合はできるだけ早めの予約を。写真館の選び方は写真館の記事にまとめています。

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